電球

2004年9月22日
王子様と電球を買いに、
11時閉店の電気屋に走った。 
 
閉店5分前だったが、
売り場のおねいさんに
王子様がはなしかけると、
おねいさんは、
頬をピンクにしながら、
電球売り場に誘導し、
そして説明をしてくれた。 
 
 
王子様はしょっちゅう店員さんの頬をピンクにしてしまう。
こないだもだった。
飲食店では王子様が注文すべきだ。 
  
王子様の魔法は
おばちゃんや、おじちゃんにもよく効く。 
 
こないだは、
どっかのおじちゃん店員に話しかけられて、
とても気に入られた様子だった。 
 
王子様が、
万人に優しい人でなくてよかった。 
 
エミリはくぎをさすように、
「あたし、優しい男は好きじゃないのよ。」
という、
いつもの持論を講義した。 
 
そう、
私は「誰にでも優しい男」が大嫌い。 
私は「私に優しい男」が好きなの。 
 
 
 
これを探すのに、
たくさん時間がかかったが、
案外心の中にいつもあったことで、
昔つきあっていた、彼は、
前者の「とても優しい男」で、
さわやかな青年だったから、
もう手に負えない感じだった。 
 
電球を片手に、
「私に優しい男」がすきで、
「皆に優しい男」が嫌い、
という物語を、
王子様の家につくまで永遠話し続けた私。 
 
話終わるまで、うんうんと聞いた後、
「俺は大体冷たい人間だから。初対面でも冷たいと思われるしね。あ、実際おまえもそうおもったでしょ?俺もその意見に同感だよ。大事な人にしか真心で接せないな。そう器用じゃないんでね。・・・だから、心配しなくていいよ。」 
 
と、王子様は笑った。
 
そして私の荷物を全部もって、
(私のかばんは自分でもった。てか男に自分のかばんを持たせるのが好きじゃないから。スタイリッシュじゃないよ、エミリ的にあれ。)
彼はマミーに電球を渡した。 
 
エミリはマミーに、
電気屋は11時閉店だが、間に合った、
と一生懸命話して、
三人で一緒に電球を取り付けた。 
 
とてもうれしかった。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
しかし、私はだれにでも結構優しい。
偽善が大好きだからで、
それが大変嫌だから、
こうやって反対の事を言うんだと知っている。 
 
大事な人以外に適当な優しさで接するのは、
今の職業に向いているから、
とても役立つとさえ思うから、
よかった。 
 
いいのか判らないけど、
いいとおもいこんだ方が楽だから、
そう思うことにして、
寝た。

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