王子様にどこに行きたいか聞かれて、
「六本木か新宿か幕張」
と答えると、
「じゃあ、六本木に行こう」
と言ってすぐ車を出してくれた。 
 
なぜなら王子様はヒルズにある、
大きなビレッジバンガードに行きたかったからだ。 
 
しかし、とうちゃくすると
(途中でエミリは、おトイレに行きたくなり、
 「おトイレ。でも我慢もできる。」と言うと、
 「我慢しないほうがいい。」とすぐ、おトイレに連れて行ってくれた。
これはとても重要なことで、
私はこれで愛情を量る癖がある。
私たちはまだまだ大丈夫だ。てか、はじまったばかりだが。) 
 
ビレッジバンガードがまるまる無くなっていた。 
 
 
意味がわからん。 
 
 
 
しかし、ヒルズ内を身勝手に動き、
王子様が興味をもつようなものは、
ほとんどないのに、3時間ほどうろつき、
しまいには、アナスイでかわいいケースを買ってもらい、
「足がいたい」と、文句まで言った。
おしゃれな靴は、足がもぎれるほど痛いのだが、
たいてい我慢できる。
しかし、今日はさすがに、「痛い、けど平気。」と言った。 
少しおなかもすいたきもするので、
鶏肉を食べた。
大変おいしかった。 
しかし、一番初めにたのんだ、トリスープがこなかったため、
 
「あの、とりのスープがまだこないんですけれども?」
と怒った。
謝られて、20分ぐらい待ったが、
まだこなかった。
ちょうどそのとき、王子様が前の女の話かなんかをしていて
(話は大抵、私がフルのだが。)
やきもちを焼いた私は憤慨して、
「あの!申し訳ないけれど、とりのスープは?」
と、ウエイターを困らせた。 
 
2分たらずで出てきた。 
 
「たく、こんなスープできてるのを入れるだけでしょうが!それとも鳥を殺すところから始まって、いままでかかってんのかしら!」
と、エミリは鳥に、そしてウエイターにやつあたりする始末だった。 
 
 
しかし、ぼんちりは絶品にうまかったため、
焼き場のおじさんに、
「ごちそうさま」
と聞こえるように店をさった。 
 
 
帰りに王子様にヒルズについて問うたところ、
やはり渋谷で買い物をしたほうが何倍も楽しかったに違いない、
と思った。 
しかし、また来たいなら来よう、
と言うので、
昔のコンサバ時代は、ドルチェの白シャツに
胸をときめかせたりしていたが、
今の自分のキャラでは、あまり面白くなかった、
でもアナスイのはうれしかった、と説明した。 
 
 
 
 
つぎは、王子様の買い物につきあってあげようと、
心に決めたエミリなのでした。

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